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【簡単】Excelで数値を繰り上げ(切り上げ)するROUNDUP関数の使い方

エクセル(Excel)で計算表を作っていると、「計算結果の端数を切り上げて、きれいな数字にまとめたい」という場面が多々ありますよね。
たとえば、「1箱12個入りの商品を100個発送したい。必要なダンボールの箱数は?」という計算では、100 ÷ 12 = 8.333... となり、「8箱では足りないので、端数を切り上げて9箱にする」という処理が必要になります。

このようなとき、手作業で数値を打ち直すのではなく、「ROUNDUP(ラウンドアップ)関数」を使えば、どんな計算結果でも一瞬で自動的に切り上げ(繰り上げ)処理を行ってくれます。

💡 この記事で解決するポイント

  • ROUNDUP関数の正しい書き方と、つまづきやすい「桁数」の指定ルール
  • 梱包箱数や必要な日数を計算する、実務で役立つ具体例
  • 10の位や100の位などの大きな単位で切り上げるテクニック(マイナス指定)
  • 【要注意】消費税の計算にROUNDUP関数を使ってはいけない恐ろしい理由

【トラウマ】消費税をROUNDUPで計算して始末書を書かされた話

エクセル 繰り上げ 切り上げ ROUNDUP関数

ROUNDUP関数は非常に便利ですが、「使ってはいけない場面」で使うと会社を巻き込む大事故になります。私が新人の頃にやらかした失敗を聞いてください。

KYO

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何十社分もの見積書を自動作成するエクセルを任された時のこと。「消費税の端数は切り上げる方が会社の利益になってカッコいいな!」と安易に考え、すべての消費税計算に =ROUNDUP (本体価格*0.1, 0) を仕込みました。
後日、取引先の厳しい経理担当者から「御社の請求書、消費税が1円多く過大請求になっているがどういうことだ!」と大クレームが入り、上司から死ぬほど怒られて始末書を書く羽目に……。
実は実務において、消費税の端数処理は『切り捨て(ROUNDDOWN)』が絶対的な基本マナーだったのです。これを機に、ROUNDUP関数は「物理的な数(箱数など)」の計算にしか使わないと心に誓いました。

このように、端数処理の関数は「目的」を間違えると大変なことになります。
ここからは、実務で正しく安全に切り上げを行うためのROUNDUP関数のルールを解説します。

1. ROUNDUP(ラウンドアップ)関数の基本構文

数値を指定した桁で強制的に切り上げるROUNDUP関数の書き方は以下の通りです。

📘 ROUNDUP関数の基本

=ROUNDUP (数値, 桁数)

  • 数値:切り上げたい元の数値、または計算式(例:A1/B1)を入れます。
  • 桁数:小数点の「どの位置で」切り上げるかを数字で指定します。

2. つまづきやすい「桁数」の指定ルール一覧

ROUNDUP関数を使う上で、初心者が一番迷うのが「第2引数の『桁数』に何を入力すればいいか?」という点です。
以下のルールさえ覚えておけば、もう迷うことはありません。

やりたいこと 桁数の指定 計算例(元の値が 123.456)
小数第2位にする 2 =ROUNDUP (123.456, 2) ➔ 123.46
小数第1位にする 1 =ROUNDUP (123.456, 1) ➔ 123.5
整数にする(小数切り上げ) 0 =ROUNDUP (123.456, 0) ➔ 124
10の位にする(1の位を切り上げ) -1 =ROUNDUP (123.456, -1) ➔ 130
100の位にする(10の位を切り上げ) -2 =ROUNDUP (123.456, -2) ➔ 200

実務で最もよく使うのは、「端数を消して整数にしたい(桁数に 0 を指定)」パターンです。まずはこれを丸暗記しましょう。

3. 【実務例】梱包に必要なダンボール箱数の計算

ROUNDUP関数が最も輝くのは、「物理的に足りないと困るもの」を計算する時です。

例えば、商品の合計個数(セルA1:100個)を、ダンボール1箱あたりの容量(セルB1:12個)で割って、必要な箱数を計算するとします。

=ROUNDUP (A1 / B1, 0)

この数式を入れておけば、100 / 12 = 8.333... となった場合に、自動的に「9箱」と切り上げて算出してくれます。
もしここで四捨五入(ROUND関数)を使ってしまうと「8箱」と計算され、商品が4個入り切らずに発送できないという大トラブルになります。

4. 【警告】消費税の計算には絶対に使ってはいけない

私の失敗談でも触れましたが、ROUNDUP関数を「請求書の見積もり・消費税計算」に使うのは厳禁です。

⚠️ 消費税の端数処理ルール(インボイス制度対応)

現在のインボイス制度下では、「1つの適格請求書につき、税率ごとに1回の端数処理を行う」という厳格なルールがあります。
法律上は「切り上げ・切り捨て・四捨五入」のどれを選んでも良いとされていますが、ビジネスの商慣習において、消費税の端数を切り上げる(顧客に1円多く負担させる)のは「過大請求」とみなされ、強烈なクレームの原因になります。

金額計算の端数処理は、必ず切り捨て(ROUNDDOWN関数)を使用してください。

まとめ:切り上げは「足りないと困るもの」の計算に使おう!

エクセルのROUNDUP関数の使い方についてのまとめです。

  • 基本の書き方=ROUNDUP (数値, 桁数)
  • 桁数の指定:整数にするなら「0」、10の位でまとめるなら「-1」を指定する。
  • 正しい使い道:箱数、資材の発注数、必要な日数など「足りないと困る物理的な数」の計算に使う。
  • NGな使い道:消費税の計算に使うと過大請求のクレームになるため、必ずROUNDDOWN(切り捨て)を使う。

「ROUNDUP(切り上げ)」「ROUNDDOWN(切り捨て)」「ROUND(四捨五入)」。この3つの関数の使い分けは、エクセル業務の基本中の基本です。
用途を間違えないように正しく設定して、計算ミスのない完璧な集計表を作り上げましょう!

  • この記事を書いた人

KYO

現役のシステムエンジニア。普段は企業向けの開発やツールの自動化を専門にしています。データの仕組みを知り尽くしたプロの視点から、スプレッドシートやExcel、Notion、AIツールの「本当に役立つ時短テクニック」を初心者向けに分かりやすく解説中!

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