エクセルで共同編集や資料作成をしている際、特定のセルに注釈を残したいけれど、表のデザインを崩したくないと思ったことはありませんか?
そんな時に役立つのが「メモ」機能ですが、Excelのバージョンアップに伴い「コメント」機能と細かく分離され、戸惑う方が増えています。
それぞれの違いを理解して使い分け、印刷やカスタマイズ方法をマスターすることで、Excelでの情報共有が格段にスムーズになります。
- 「メモ」は個人の備忘録や注釈、「コメント」は複数人での会話用
- メモを常に表示させたい場合は「メモの表示/非表示」から切り替える
- デフォルトでは印刷されないためページ設定の変更が必要になる
- メモの背景に画像を挿入するなどデザインのカスタマイズが可能
エクセルの「メモ」と「コメント」の違いとは?

Excel 2019やMicrosoft 365以降、従来の「コメント」機能は「メモ」へと改名され、新しくスレッド形式の「コメント」が登場しました。
1. メモ機能(旧コメント)の特徴
セルにマウスポインターを乗せたときにだけ吹き出しを表示させる、メモ書きや一時的な注釈に適した機能です。
文字フォントの変更、枠線の太さ、背景色の変更、さらには背景に図形や画像を設定するなどの高度なカスタマイズが可能です。
2. コメント機能の特徴
他のユーザーとスレッド形式で会話のやり取り(返信や解決など)を行う、共同編集者との会話や議論用の機能です。
デザインは固定されており、フォントや色の変更はできず、共同編集時に通知を受け取るためのメンション機能などが付いています。
| 機能名 | 主な用途 | 特徴とカスタマイズ |
|---|---|---|
| メモ (旧コメント) | 個人の備忘録、セルへの補足注釈 | 表示・非表示の切替、背景画像の設定、印刷可能 |
| コメント (新スレッド) | 複数メンバーでのフィードバックや会話 | 返信・スレッド機能、書式設定不可、印刷不可 |
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メモを常に表示・印刷するための設定手順

エクセルのメモを画面に固定表示させたり、資料として紙やPDFに印刷したりするための具体的な設定手順を解説します。
step
1メモを常に表示させる
対象のセルを右クリックし、メニューから「メモの表示/非表示」を選択すると、吹き出しが画面に固定されます。
シート内のすべてのメモを常に表示したい場合は、「校閲」タブ >「メモ」グループ > すべてのメモの表示をクリックします。
step
2ページ設定で印刷オプションを変更する
「ページレイアウト」タブ >「ページ設定」の右下にある小さな矢印アイコンをクリックし、ページ設定ダイアログを開きます。
「シート」タブを選択し、「コメントとメモ」の設定ドロップダウンから画面表示イメージを選択して「OK」を押します。
step
3裏ワザ:メモの背景に画像を挿入する
表示されたメモの点線の外枠を選択して右クリックし、「メモの書式設定」を開きます(テキスト内をクリックするとフォント設定しか出ないので注意)。
「色と線」タブ >「塗りつぶし」の「色」ドロップダウン > 「塗りつぶし効果」 > 「図」タブ > 「図の選択」から画像をロードします。
これで、メモの背景に任意の画像を設定することができ、通常では不可能なアイキャッチ付きのビジュアル注釈が完成します。
Q1: 従来の「メモ」を一括で新しい「コメント」に変換する方法は?
A1. メモをコメントに変換したい場合は、「校閲」タブをクリックし、「メモ」のドロップダウンメニューから「メモをコメントに変換」を選択します。
ただし、新しいコメント機能はディスカッション用に制限されており、背景色などの書式設定は失われますので注意してください。
Q2: 新しい「コメント(スレッド形式)」を印刷することはできますか?
A2. 残念ながら、Excelの新コメント機能は印刷に対応していません。印刷プレビューや用紙出力には反映されない仕様です。
印刷を前提とした注釈やメモを残したい場合は、新しいコメントではなく、従来の「メモ」機能を挿入するように徹底しましょう。
【要注意】アップデートによる最新仕様の落とし穴と対処法

近年、チャットツールやAIサービス、表計算ソフトなど多くのSaaSツールにおいて、高頻度でUI(ユーザーインターフェース)や内部仕様のアップデートが実施されています。
これにより、「昨日まで使えていた設定メニューの位置が変わった」「ショートカットキーの挙動が突然変化した」といったトラブルが非常に多く報告されており、公式ヘルプの更新が追いついていないケースも少なくありません。
特にWebブラウザ版やスマホアプリ版では、キャッシュデータの蓄積が原因で古いバージョンの画面と新しい挙動が混在し、「保存ボタンが押せない」「設定が反映されない」といった不具合(バグ)を引き起こすことがよくあります。
このような原因不明の不具合に遭遇した場合は、アプリの再起動や端末の再起動だけでなく、ブラウザのシークレットウィンドウ(プライベートブラウズ)での動作確認や、キャッシュ(一時データ)の完全削除を行うことで、多くの場合即座に解決可能です。
また、ツールの仕様変更によって「これまで動作していた関数やコードがうまく機能しなくなった」というケースもあります。その場合は、一度記述に余計なスペースが混ざっていないか、または使用しているツールのバージョンが最新になっているかを確認することが解決の近道です。
まとめ
エクセルの「メモ」と「コメント」は、似て非なる全く別の用途に向けた機能です。
個人のメモ書きや印刷を前提とする場合は「メモ」を使い、チームでのフィードバック会話には「コメント」を使うといったメモとコメントの使い分けを意識しましょう。
印刷オプションの変更や、背景画像の設定といった便利なテクニックを活用して、共有しやすい綺麗な資料を作ってくださいね。